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末梢神経伸長の数理モデル
*飯野 桃子(金沢大学), 小林 康明(北海道大学・JST CREST), 堤 も絵(資生堂), 熊本 淳一(資生堂・JST CREST), 北畑 裕之(千葉大学), 傳田 光洋(資生堂・JST CREST), 長山 雅晴(北海道大学・JST CREST)
末梢神経伸長のメカニズムは解明されていない点が多い.伸長に関与する物質を特定するため,スリットで隔てられた2つのチャンバーの一方に神経細胞を置き,各チャンバーに様々な化学物質を添加した時の伸長の様子を観察する実験系(Axis)が用いられている.本研究では,バネビーズモデルにもとづく末梢神経伸長の数理モデルを提案し,Axis実験と合わせた状況設定のシミュレーションを行った結果について発表する.また,実験では試されていないいくつかの設定についてもシミュレーションを行い,予想される実験結果についても報告する.