JSIAM20周年記念行事について
- 市民講演会のポスターPDFです.ダウンロード・印刷の上,掲示をお願いします.JSIAM20周年記念行事の宣伝活動にご協力下さい.ダウンロードは コチラ .
- 日時:2010年9月7日(火) 9:00 - 20:00
2010年9月9日(木) 11:00 - 14:00 - 場所:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー ※内容は変更になる場合がございます.
- 1990年4月6日の設立総会によって発足した日本応用数理学会は本年でめでたく20周年を迎えることになりました. この機に記念行事を以下のように企画いたしましたので,関連の皆様にご案内申し上げます. 本年9月6日から9日に開催される本会年会において実施されますので,皆様のご参加を賜りますようお願い申し上げます.
JSIAM20周年記念行事 -- 9月7日(火) --
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第一部 ポスター講演・総合講演 (どなたでも参加いただけます)
- ・ 09:00 - 10:40 ポスター講演 (16階)
- ・ 11:00 - 12:00 総合講演 (1階リバティホール)
- 中尾充宏氏(佐世保工業高等専門学校)
- 「数値計算の信頼性評価---コンピュータを使った新しい解析学---」
- --講演概要--
- 自然・社会現象の数値シミュレーションなどに現れる科学技術計算の信頼性について考察する. 先ず,簡単な数値計算モデルにも多くの誤差混入の可能性があることを例示し,その信頼性を保証するための方法(精度保証付き数値計算)の数学的原理を述べ,それがコンピュータを用いた新しい解析学の創設に結びつくことを明らかにする. 次に,講演者らが長年にわたって携わってきた偏微分方程式の解の精度保証を含めて,精度保証付き数値計算の歴史的経緯もふまえ,この分野の現状を紹介するとともに,将来の展望について考察する.
- 場所: 1階リバティホール
- --事前申込等不要,参加費無料
- --会場(リバティタワー)へのアクセス
- ・ 13:30 - 14:20 甘利俊一氏(理化学研究所脳科学総合研究センター)
- 「脳の仕組みと数理の世界」
- --講演概要--
- 脳はとてつもなく複雑で精妙な仕組みをしている。自然は進化の過程でこんなに素晴らしい装置を作りだした。人間の脳はまわりの仕組みを合理的に考えそれを認識するとともに、人に伝えることができる。この仕組みが社会を作り文明を興した。同じ仕組みが数学を作った。
たとえば4000年も前のバビロニア文明にも数学が現れるし、数学は世界の各地で興った。人は合理的に考えることに喜びを感ずるのである。
脳は数学を作った。この数学、数理的な思考は物事を整理し体系的に理解するのに向いている。学問は高度化するにつれて数理的な体系を持つにいたる。いま、脳の仕組みに関心が集まっている。 脳の秘密を解き明かし、その仕組みを理解するために数理的な考えが役に立つ。数理脳科学は何を語るのであろうか、その一端を垣間見よう。 - ・ 14:40 - 15:30 小柳義夫氏(工学院大学情報学部)
- 「なぜスパコンは世界一を目指さなければならないか」
- --講演概要--
- コンピュータは約60年前に登場したが、その後急速に進化した。現在世界最高速のコンピュータはアメリカのオークリッジ国立研究所にあるJaguarであるが、その速度は、1秒間に加減算や乗算を1000兆回以上実行することができる。これは最初のコンピュータであるENIACの1兆倍以上の性能である。他方コンピュータ技術は社会のすみずみまで浸透し、われわれの生活はコンピュータ無しには成り立たないところまで来ている。我が国の産業競争力を向上するためには、コンピュータ技術への投資が必要である。
60年間のコンピュータ技術の歩みを概観するとともに、日本が神戸に建設している次世代スーパーコンピュータがわれわれに何をもたらすのかを考える。 - 場所: 1階リバティホール
- ・ 16:00 - 17:30 挨拶・祝辞(逐次通訳による通訳がおこなわれます)
- 挨拶:薩摩順吉(日本応用数理学会会長)
- 祝辞:坪井 俊氏(日本数学会理事長),
Douglas N. Arnold氏(SIAM会長, video),
Mario Primicerio氏(Chair of the Applied Math.
Committee of the European Math. Society,
SIMAI 元会長),
Dongwoo Sheen氏(EASIAM会長),
松宮 徹氏(新日本製鐵(株)顧問,日本応用数理学会元会長) - 場所: リバティタワー23階 岸本辰雄記念ホール・サロン紫紺
- ・ 17:30 受付開始
- ・ 18:00 - 20:00
- 挨拶:三村昌泰(年会実行委員長),
坂本恒夫氏 (明治大学副学長),
薩摩順吉 (日本応用数理学会会長) - 祝辞:Rolf Jeltsch氏(ICIAM会長, video)
第二部 20周年記念市民講演会 (どなたでも参加いただけます)
第三部 20周年記念式典 (どなたでも参加いただけます)
第四部 日本応用数理学会20周年記念パーティ・年会懇親会
(招待者,年会に登録され懇親会に申し込まれた方が参加できます)
※ 9月6日,7日の年会受付(15階)での参加申込みも可能です(参加費5000円).
※ 定員100名を超えましたら新規申込みを終了致しますのでご注意下さい.
JSIAM20周年記念行事 -- 9月9日(木) --
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第五部 20周年記念総合講演 (どなたでも参加いただけます)
- 場所: 1階リバティホール
- ・ 10:30 - 11:30
- Prof. Douglas N. Arnold(University of Minnesota, USA, President of SIAM)
- "Mathematics that Swings -- the Math behind Golf"
- --abstract--
- Mathematics is everywhere, and the golf course is no exception. Many aspects of the game of golf can be illuminated or improved through mathematical modeling and analysis. We will discuss a few examples, employing mathematics ranging from simple high school algebra to computational techniques at the frontiers of contemporary research.
- ・ 13:00 - 14:00
- Prof. Rolf Jeltsch (ETHZ, Switzerland, President of ICIAM)
- "Numerical Simulation of Compressible Magnetohydrodynamic Plasma Flow in a Circuit Breaker"
- --abstract--
- The main function of a circuit breaker is to switch off the electric current safely, in case of fault current. A mechanical force separates the contacts, and an arc starts to burn between the two contacts. This plasma is described by the resistive Magnetohydrodynamics equations. The suitability of the Runge-Kutta Discontinuous Galerkin methods for simulating this plasma is analysed.
※ 2つの総合講演の時間帯が入れ替わりました.
日本応用数理学会20周年記念行事実行委員会
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・ Co-chairs : 三村昌泰(明治大学),大石進一(早稲田大学)
・ 実行委員 : 秋葉 博(アライドエンジニアリング),池田幸太(明治大学),
伊藤 聡(東芝研究開発センター),上山大信(明治大学),
岡本 久(京都大学),加古 孝(電気通信大学),
久保田光一(中央大学),後藤四郎(明治大学),
櫻井鉄也(筑波大学),薩摩順吉(青山学院大学),
杉原厚吉(明治大学),杉原正顯(東京大学),
須田礼仁(東京大学),砂田利一(明治大学),
高田 章(旭硝子中央研究所),土谷 隆(政策研究大学院大学),
中村和幸(明治大学),中村振一郎(三菱化学科学技術研究センター),
中村佳正(京都大学),西垣一朗(日立製作所機械研究所),
二宮広和(明治大学),兵頭志明(豊田中央研究所先端研究センター),
降籏大介(大阪大学),
真鍋義文(NTTコミュニケーション科学基礎研究所),
三井斌友(同志社大学),向殿政男(明治大学),
森本浩子(明治大学),矢部邦明(東京電力),
若野友一郎(明治大学),渡邊芳英(同志社大学)